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2017年4月9日(日)午前中、亀崎の海浜で、山車(やまぐるま)の車輪(ゴマ)が掘り起こされました。
毎年、5月3・4日に開かれる亀崎潮干祭に向けた作業です。
初めて近くで見学させていただくことができたので、動画を撮影しました。画質が荒くてごめんなさい。
泥の下に埋められていたゴマ。潮干祭用には5組(いつくみ)×8つずつ保管されています。(他にも、夏山車用の小さなゴマも埋まっているそうです。)
泥がくっついているので、海水をかけてデッキブラシでこすって、
陸に上げて、
車で各組のサヤ(山車倉)へ運びます。
潮水に浸しておくというのは、海辺の町ならではの保存方法で、面白いですよね。
木は乾くと割れてしまうので、海水に浸しておくことで保存期間を長くできるそうです。
祭関係者の方に教えていただいた話では、「来週の山車組み上げまでは、ゴマに毛布をかぶせて、海水を毎日かけて乾かさないようにする。祭りはもう始まっている。」とのこと。
ゴマ掘りが完了したのち、5組の様子を見させていただくと、宴が始まっていて、まさに祭のようでした。新しくなった亀崎遊園地では、満開の桜の下、若い衆が太鼓を叩いていて、本当に風流でした。
かつては、曳下ろしの浜のすぐそばに埋められていたそうですが、今ではアイシン半田工場の北側の海浜に埋められています。段差が高いため、力を合わせて掘り出し、陸に上げていました。祭りが終わると翌日すぐにまた埋め戻すそうです。
ゴマはおよそ10年ほど使ったら新調するそうです。今回1組が新調したと伺いました。
「輪切りの木が取れて、新しいゴマが来たら、いっぺん使ってみて、具合みて古い方まっぺん使ったりする」こともあるとか。
街を歩くと、お役目を終えたゴマが玄関先に置かれている光景を見ることができます。
今日は貴重な光景を見せていただきました。ありがとうございます。
ちなみに、亀崎に来るといつも気になるのがこちら。365日からカウントダウンの始まる看板です。あと24日になっていました。
今年はユネスコ登録されて初めての潮干祭となりますので、例年以上に多くの注目を集めそうです。