「 風習・文化 」一覧

心と体の病を救う「お薬師さん」

心と体の病を救う「お薬師さん」

流行り病があるとき、心が不安になるとき、古くから人々は「お薬師さん」に救いを求めてきました。 「お薬師さん」とは、「薬師如来」という仏さんのことです。薬師如来像という仏像として、「薬師寺」と名の付くお寺にいることが多いですが、お参りしたことがありますか?

亀崎の伝統食「串あさり」

亀崎の伝統食「串あさり」

串アサリを食べたことがありますか? 半田市の亀崎地区では古くから春の伝統食として「串アサリ」を作り、特に祭の頃のごちそうとして食べてきました。 最近ではアサリの不漁や高騰が続き、完成した状態の串アサリの既製品はめったに手に入れることができないという、一層ごちそう感が高まっている串アサリ。 串アサリとは 串アサリとは、アサリの身を剥き、串に刺して1昼夜干した珍味です。 このよう...

半田の元日の様子

半田の元日の様子

今では新しい年の1月1日は、「午前0時を境に始まる」という方が一般的ですが、かつては大晦日の夜と新年の朝は連なっているもので、はっきりとした区切りはありませんでした。 もともと新しい一日は日没から始まると考えられていたので、新しい年も12月31日の日暮れから始まると考えられてきました。 前回、昭和の終わりころの半田の大晦日の様子を紹介しましたが、新年明けて元日の半田の様子はどうだったのでし...

大晦日の半田を見てみよう

大晦日の半田を見てみよう

「なんでこんな寒い中で大掃除するんだろ?」 と、思ったことがありませんか? 「夏にやればいいのに」 「でもなんとなく、新年を迎えるのに汚れを落として気持ちよくした方がいいもんね」 多くの人が、何となく古い日本の文化としてあるんだろうなと思っていても、水をたくさん使う大掃除を寒い年末にやる理由を知らなかったりするかもしれません。 日本人が昔から12月に大掃除をする理由は、「歳神(と...

【半田の民家】黒壁、寄棟、ショウキさん

【半田の民家】黒壁、寄棟、ショウキさん

丹生谷 章氏による「中部地方の民家」(昭和43年)という著書に記録されている、今から50年ほど前の半田市の建物について記述があります。その内容が、今となってはレアな景色になりつつあるのでご紹介します。 1.黒く塗った板壁の家 尾張地域の中でも半田では、 「黒く塗った板壁の家が多いのが目にとまった」 とあります。 確かに、昭和生まれで知多半島で育った方ならば、黒壁の建物は昔から馴染みが...

明治まで亀を食べていました。

明治まで亀を食べていました。

今や工業地帯という印象が強い亀崎の「州の崎(すのさき)」。 あの辺りは、江戸時代には大きな海亀が泳ぐ海でした。 いくら大潮でも小山のような「州(す)」が残っていたから「すのさき」と言ったようです。 その小山があったから、亀が卵をうみつけやすくて、亀が集まったとか。 数え切れないほどの卵が、孵化すると一斉に小亀が這い出し、流れだし、見事な光景だったと伝えられています。 ...と、言...

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“ちょっとビールを半田ァす”半田小唄

半田小唄 御所の桜の種かり宿に、春を移せし花盛り 千燈万燈かがやきわたる、半田住吉舟祭 影もすみ画の龍かと見えて、宮のお池に老(ふ)りし松 ぼんと搗(つ)き出す万松山の、鐘のひびきに花が散る 源兵エ橋から川口見れば、船が水かよ川の面(おも) 積んだ酒船さす棹の歌、粋な酢船の船頭衆 誰れをまつ虫阿久比の川の、堤づたいの行戻り いつも石橋叩いて渡る、堅い分別思案橋 そっと見返り快...

除夜の鐘が聞こえたら「乙川十二社めぐり」

除夜の鐘が聞こえたら「乙川十二社めぐり」

半田市の乙川地区では、除夜の鐘が鳴り始めると、「今年もまめであるように」と、十二社参りがされてきました。 伝えられているルートは、 ①神明さん(神明社) ②猿田彦さん(猿田彦神社) ③行者さん(海蔵寺内にある行者堂) ④若宮さん(乙川若宮社) ⑤毘沙門さん(香取社) ⑥津島さん(津島社) ⑦金毘羅さん(金毘羅神社) ⑧千家(せんげん)さん(浅間神社) ⑨八幡さん(乙川八幡社...

一年中飾られたしめ縄

一年中飾られたしめ縄

もう初夏ですが、半田市内では一年中、玄関先にしめ縄が飾られている家があることを、皆さん気にしたことがありますか? 「その家、ただの面倒くさがりなんじゃないの?」 いえいえ、決してそんなわけではありません。これが、「伝統的な半田スタイル」なんです。 この写真は本日2014年5月25日現在の状況です。 半田市南部を小一時間自転車で回ってみて、旧家エリアで数十軒程...

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