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もう初夏ですが、半田市内では一年中、玄関先にしめ縄が飾られている家があることを、皆さん気にしたことがありますか?
「その家、ただの面倒くさがりなんじゃないの?」
いえいえ、決してそんなわけではありません。これが、「伝統的な半田スタイル」なんです。
この写真は本日2014年5月25日現在の状況です。
半田市南部を小一時間自転車で回ってみて、旧家エリアで数十軒程度しか見られなかったので、どうももはや古くからあるお家のみでしか見られないようですが、実はこれ、半田の風習がどこから来ているのかを示すおもしろい貴重な光景なんです!
日本で、同じく一年中玄関先にしめ縄を飾っているのは、伊勢市周辺。
詳細は割愛しますが、蘇民将来の信仰によるものなんだそうです。
伊勢と言えば、幕末に全国的な伊勢信仰の対象地だったことは皆さんご存知だと思います。
特に伊勢湾を挟んで、互いの土地が目に見える距離にある知多半島中南部では、伊勢に対する精神的な結びつきが感じられます。
半田や常滑〜南知多町に至るまで、祭の時に伊勢音頭が唄われています。遥拝所もところどころにあります。
しめ縄の飾り方も同じ文化圏で広まっているのでしょうか?
皆さんのお宅はいかがですか?
今後、知多半島中をのんびり調査してみたいと思います。皆さんも見つけたらぜひ情報をお寄せ下さい。
ちなみに私自身、福井県から半田市亀崎のまちを視察に来られた方々が「なんでまだ飾ってるの?!」と驚かれていたのに、住民の方が普通に「この辺は伊勢の影響でね~」答えていたことで、初めて認識し、おもしろい!と思いました。
住んでいると分かりませんよね。
今年の正月飾りはもう燃やしちゃったよという方、来年からは「伝統的な半田スタイル」で、1年中飾ってみてはどうでしょうか?