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丘の上から人々を見守る「中蓮古墳」

丘の上から人々を見守る「中蓮古墳」

知多半島では数少ない古墳時代後期の群集墳の一つであったと推定される中連古墳群。7基あったうち現存するのは1基だけです。中蓮古墳がある場所は丘の上、見下ろす先には川、海、田んぼ、人々の家。古墳から、今と昔の死生観の違いを感じつつ、直径16mの古墳をでかい!と思う感覚は今も昔も変わらないはずです。

中町にあるお堂に、歴史の証人あり。

中町にあるお堂に、歴史の証人あり。

半田市の中町に、中利という大きな味噌・たまり工場がありますが、その近くの道路が交わるところにひっそりと建つお堂があります。 このお堂、調べていくととても深くて、大切な歴史の証人だったんです。 1.お堂に祀られているのは誰? 昔ファミマだったところ(現在は事務所)と中利の工場の間の道を南に入ったところと、ドラッグセイムスから東に入る細い道の交わるあたり。 道路が交わるところを、昔から...

半田から船で運んだのは、酒、酢、●●?!

半田から船で運んだのは、酒、酢、●●?!

江戸時代から、半田港、亀崎港が、海運業で栄えてた、ということは何となく知ってる人は多いでしょう。でも、運ばれていたのは酒や酢だけではありません。じゃあ、他に何が運ばれていたのか?今ではイメージしにくいので、あまりフューチャーされることがないのですが、それは「肥料」です。「肥料」とは、畑の農作物に使うあの肥料です。半田・亀崎の海運は、むしろ、全国的に見ると「肥料」が多く扱われていることが特徴でした。

廃藩置県当初、半田は2分裂していた?!

廃藩置県当初、半田は2分裂していた?!

歴史の授業で「廃藩置県」(はいはんちけん)って、聞いたことがあると思います。 「なつかしい、でも・・・なんだったっけ?」と思う方も多いかも。 wikipediaによると、 廃藩置県(はいはんちけん)とは、明治維新期の明治4年7月14日(1871年8月29日)に、明治政府がそれまでの藩を廃止して地方統治を中央管下の府と県に一元化した行政改革である。 廃藩置県は...

室町時代のおじいさん?業葉神社の古面

室町時代のおじいさん?業葉神社の古面

2018年4月、半田市立博物館にて半田市の文化財指定を受けた「業葉神社の古面」が展示されました。室町時代の製作と推定されるとても貴重で古いお面。実際に展示を見に行ったので、紹介します。業葉神社に伝わり、業葉神社の前身の業葉天神、八幡神社という流れを変えたお面でもあります。

初めて史料に見る半田は?

初めて史料に見る半田は?

日本の文字史料は、いまから1400年前くらいの飛鳥時代以降に増えていきましたが、いまの半田市の地名として、初めて史料に出てくるのは、“乙河”です。 今では「乙川」と表記する「おっかわ」です。 いまから730年ほど前の鎌倉時代 弘安年間に書かれた「源胤雅申状」に、“英比郷内本領乙河村”と書かれているのが、今のところ最初ということになっています。 ちなみに、英比 は、阿久比(あぐひ)を、...

明治まで亀を食べていました。

明治まで亀を食べていました。

今や工業地帯という印象が強い亀崎の「州の崎(すのさき)」。 あの辺りは、江戸時代には大きな海亀が泳ぐ海でした。 いくら大潮でも小山のような「州(す)」が残っていたから「すのさき」と言ったようです。 その小山があったから、亀が卵をうみつけやすくて、亀が集まったとか。 数え切れないほどの卵が、孵化すると一斉に小亀が這い出し、流れだし、見事な光景だったと伝えられています。 ...と、言...

【繁華街“行こか戻ろか”しあん橋】思案橋

【繁華街“行こか戻ろか”しあん橋】思案橋

JR半田駅の東、銀座本町4丁目の交差点に、「思案橋」という橋があります。 遊びすぎた男、恋した女たちが、ここで「行こうか、戻ろうか、どうしようか」と思案をしたところから、この橋の名が名付けられたとか。 このあたりは、明治の終わりから昭和12年頃(半田市ができた年)までは、芸者の置屋が軒をつらねる花街でした。 半田に伝わる『半田小唄』では、 “いつも石橋叩いて渡る、堅い分別 ...

成岩城(ならわじょう)

成岩城(ならわじょう)

青山駅の東、有楽町の低い丘の上にある「城の上住宅」のそばに、成岩城址の石碑があります。 今は畑しかない場所ですが、昭和30年頃まで城の遺構が残っていたそうです。 成岩城が造られたのは、今から約460年ほど昔の室町時代、1550年頃。上杉謙信や毛利元就がグイグイ来てる頃です。 成岩城を造ったのは、となりまち常滑から来たお坊さんの榎本さん。 彼は念仏を唱える時宗のお坊さんで、この辺...

役行者@岩滑 常福院

役行者@岩滑 常福院

岩滑の常福院さんの片隅。 石のお堂の中をのぞくと、生き急ぐ私たちに、ふと立ち止まり自己を顧みる時間を問いかけてくれる方が座っています。 この方は、座り方に特徴があります。この座り方をする方は、「役行者(えんのぎょうじゃ)」さんです。 左手にお経の書いた巻物を持っています。 役行者は、7世紀末に、奈良県の葛城山にいたという呪術者で、役小角(えんのおづぬ)とも呼ばれます。世界遺産になった吉...

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