“面白の亀崎や”『亀崎の海』
『亀崎の海』 千鳥友よぶ知多の海 隔てゝ向ふ薄墨の 三河の山に月出でゝ 寄来る波の白銀の ふちとらせゆく洲崎の磯 面白の夕やな 湾の入口左右より いだく師崎いらこ崎 いすかの嘴のくひちがひ 間に白帆を三つ五つ 見つゝ歌ひし高根山 面白のけしきやな 松の木の間に紅の 鏡をかくる日は出でて 海に賑ふいざり舟 漕ぎゆく声も勇ましく 眺め渡しは県社の杜 面白のあたりやな ...
『亀崎の海』 千鳥友よぶ知多の海 隔てゝ向ふ薄墨の 三河の山に月出でゝ 寄来る波の白銀の ふちとらせゆく洲崎の磯 面白の夕やな 湾の入口左右より いだく師崎いらこ崎 いすかの嘴のくひちがひ 間に白帆を三つ五つ 見つゝ歌ひし高根山 面白のけしきやな 松の木の間に紅の 鏡をかくる日は出でて 海に賑ふいざり舟 漕ぎゆく声も勇ましく 眺め渡しは県社の杜 面白のあたりやな ...
半田小唄 御所の桜の種かり宿に、春を移せし花盛り 千燈万燈かがやきわたる、半田住吉舟祭 影もすみ画の龍かと見えて、宮のお池に老(ふ)りし松 ぼんと搗(つ)き出す万松山の、鐘のひびきに花が散る 源兵エ橋から川口見れば、船が水かよ川の面(おも) 積んだ酒船さす棹の歌、粋な酢船の船頭衆 誰れをまつ虫阿久比の川の、堤づたいの行戻り いつも石橋叩いて渡る、堅い分別思案橋 そっと見返り快...