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青山駅の東、有楽町の低い丘の上にある「城の上住宅」のそばに、成岩城址の石碑があります。
今は畑しかない場所ですが、昭和30年頃まで城の遺構が残っていたそうです。
成岩城が造られたのは、今から約460年ほど昔の室町時代、1550年頃。上杉謙信や毛利元就がグイグイ来てる頃です。
成岩城を造ったのは、となりまち常滑から来たお坊さんの榎本さん。
彼は念仏を唱える時宗のお坊さんで、この辺りで信仰され、とても念仏が流行っていたようです。
信仰の中心であった成岩、そのまちづくりの中心にあった成岩城は、当時の知多半島でブイブイ言わせていた東浦の緒川城の水野家に狙われてしまいました。(ボスは家康の叔父さん)
成岩城ピンチ!!
成岩城を狙う水野軍は、神戸川の北側の丘の上に成岩砦(ならわとりで)を作って陣を張りました。
※参考→ならわとりでがあった場所
成岩の人々は、念仏を唱えながら成岩城を守って闘いました。
でも、水野軍のスパイに周囲に火をかけられ、成岩城は陥落…
成岩城主だった初代のお坊さんはどうなったかわかりませんが、新しい城主は水野家の家臣・梶川さんに替わり、その後時を経て、城そのものも姿を消しました。
この成岩城址の石碑の建つ丘に立ち、神戸川や成岩砦の方を眺めて、歴史に思いを馳せてみると、過ぎてきた時の長さ、スケールの大きさを感じ、その全てが今ここに立つ自分に繋がって行くような不思議な感覚になります。
お散歩がてら、ぜひお出かけください。
(車だと道が狭くて行きづらいので、徒歩か自転車がオススメです。)